
起死回生の妙手?
パチンコライターの安達 夕氏がヤフーニュースに興味深い記事を寄稿されました。(下記参照)
アイドルといっても、テレビでお馴染みの人気スターではありません。タレント事務所には無名タレントが無数にいるのです。
SNSを駆使したホールのマスコットガールたちが自分たちのファンをホールに呼び込む新戦略に期待が集まっています。
しかし、アイドル店員を雇っているホールでは、アイドル店員に自由に情報発信することを許しているため、アイドル見たさにホールに通う客が増えています。
アイドル店員の仕事
アップロードした記事や写真にフォロワーからコメントが入れば丹念に返信して、ファンとの良好な関係を構築します。このような仕事を接客業務の合間を見て店内で行います。
イメージチェンジ
マスコットガールたちの高いコミュニケーション能力が集客の鍵を握っています。
そのアイドル性に魅せられた人たちをホールに来場させるのがホールの戦略なのです。
老人のたまり場という負のイメージを払拭し、秋葉原のイベント会場のような明るい雰囲気を作り出すのが狙いなのかもしれません。
このようなパチンコ新時代が到来する前、実は一般大衆にはあまり知られていない二軍芸能人の悲しい歴史がありました。
B級アイドル哀史
芸能界にはB級アイドルというジャンルがあります。最近は地下アイドルという呼称の方が一般的かもしれません。
それゆえ、メジャーアイドルへの華麗な転身を遂げるためには、B級アイドル時代に自ら営業をしなければなりません。
歌手という位置づけのB級アイドルはマイナーなレコード会社から曲を出しますが、その数はせいぜい千枚程度です。
これをイベント会場で販売して完売を目指すわけですが、知名度がないためにB級アイドル歌手は小さなコンサートを開きたくてもライブハウスを満員にするだけの集客力を持ちません。
そこで同じ事務所に所属するB級アイドル歌手数人と組んでジョイントコンサートを企画します。
自分の出番の前後、B級アイドル歌手はドリンク片手に他の歌手の歌を聴いている友人、知人のテーブルまで行って接待します。そして、お喋りをしながら人脈を広げます。
自分の友人が連れてきた人に丁重に自己紹介をしたり、メールアドレスの交換をしたりして、ファン名簿を作成します。それが今後の営業ツールとなります。
このようなスタイルが今から十数年前のB級アイドル界の慣わしでしたが、SNSの時代になってからは、ツイッター等を利用して、情報を拡散する戦略に変わりつつあります。
このようにして、B級アイドルたちは必死に自分の知名度と人気を高める努力をするのですが、無常にも時は流れていきます。
お肌の曲がり角を過ぎた後はいつまでもアイドルを続けることはできません。

今までに無数のB級アイドルたちが志半ばに夢を諦め、華やかなステージから身を引きました。
アイドルとの距離
私(佐々木)の大学時代の先輩にB級アイドル界の事情に精通している人がいます。彼はアイドルと交流できることがこの趣味(B級アイドルの追っかけ)の最大の醍醐味であると言います。
コンサートに行っても憧れのアイドルと話すことはできません。コンサート終了後に会場の駐車場の前で待ち伏せして、車の中から手を振るアイドルの姿をちらっと見られるだけで幸せなのです。
一流芸能人とファンとの間には越えることのできない巨大な壁が立ちはだかっています。それはセレブな人と庶民を分断する分厚い壁です。
一方、B級アイドルは自分の好感度、親近感を最大の武器にして営業活動を展開しますので、(好意を抱いているわけではありませんが)ファンからのメールにも返信しますし、コンサート会場では気さくにファンとの会話に応じます。(※上のCD写真は奇跡のB級アイドル、鈴木まりえさん・・・40代でまだ現役!)
この距離の近さがB級アイドルのファンにはたまらない魅力となっているのです。
メジャーアイドルとの相違
有名人がファンのコメントに返信すれば、ファンは狂喜して次々と新たなコメントを入れることになるでしょう。
その全てに対応していれば、コメント返信に忙殺され他に何もできなくなってしまいます。
しかし、一流芸能人でも業界人(芸能人、芸能関係者等)もしくは著名人からコメントが来れば、それには彼らも返信します。
さすがに仕事の関係が絡んでいれば、返信しないわけにもいきません。他業界であっても著名な人からのコメントであれば、セレブなネットワークを維持しておきたいと考えます。
面識がなくても相手が著名人ならば返信しますが、同じ日に寄せられた自分を応援してくれるファンからの貴重なコメントは平然と無視します。
露骨な表現で恐縮ですが、要は下々の人間に構っているほど暇ではないということです。
手の届くアイドル
ところが、B級アイドルの場合、コメント返信こそが重要な仕事であり、それが自分とファンとの距離を縮める効果をもたらしますので、無視することはありません。
賢いB級アイドルはファンとのSNS上のやりとりをしっかりと記憶しています。
「○○さん、先日、ツイッターで北海道に旅行するって言ってましたけど、ラベンダーは見られました?」とか言って、(実際にはなんの興味もなくても)自分がファンの私生活に関心があるように見せかけます。
実際は芸能人とファンというだけの関係であり、それ以上でもそれ以下でもないわけですが、賢いB級アイドルは本当にファンと友だちであるかのように振る舞うことに長けています。
キャバクラ嬢も
先日、人気キャバクラ嬢が解説するSNS活用術の記事を読んだのですが、緻密な計算と秀逸なマーケティング能力に感心しました。
プロレスラーまで

木村 花さんとの素敵なエピソードは上記のコラムでご堪能下さい。
ジュリアさんもたむちゃんもツイッターの使い方が上手です。
ジュリアさんとたむちゃんはキャラクターが正反対です。クールな女を演じ続けるジュリアさんに対し、たむちゃんは「宇宙一かわいいアイドルレスラー」と自称しています。
この二人はプロレス技術の向上のために努力を怠りません。特にたむちゃんの強さはルックスとのギャップに驚かされます。
磁石のNとSのように、いつでもどこでもピタッとくっついてしまいます。
すぐに舌戦や乱闘が始まるわけですが、決して憎み合っているわけではありませんので、二人の小競り合いはいつも爽やかに(?)終結します。
練習を重ねながらも長期間にわたって試合ができなかったたむちゃんはフラストレーションの塊と化していました。
宿敵にストレス発散のはけ口を見つけたたむちゃんは猛然とジュリアさんに襲いかかり、ジュリアさんは「このチンピラ女!」と得意の口撃を始めました。
これには大勢のファンが爆笑しました。
スターダムでは所属レスラーの全員にツイッターとインスタグラムをやらせています。
レスラーによるYouTubeのトークライブでは、時折、ライブ中に入ってくる視聴者からのコメントを拾って、レスラーが口頭で返事をします。
選手たちによるこのような営業活動が集客効果につながっています。
パチンコ衰退の遠因
私見を申し上げれば、それなりの効果は期待できると思います。特に若者をホールに呼び戻す戦略としては適切なものと思います。
そもそも若者のパチンコ離れの遠因の一つにSNSの流行がありました。
SNSを始めたために忙しくなり、パチンコどころではなくなっってしまった人たちがホールから姿を消しました。
SNSの功罪
はじめは嬉しかったコメントも次第に煩わしくなってきます。
今はスマホの時代です。経済的な事情でパソコンを持っていない人は少なくありません。スマホで長文を書く煩わしさは説明するまでもないことでしょう。
SNSの浸透によって便利な世の中になった反面、SNSに翻弄される人は後を経ちません。
SNSのかたきはSNSで
昨今の若者は「若さ故に器用であり若さ故に不器用」なのです。
パチンコ業界から若者を奪ったものがSNSであるとすれば、若者をホールに呼び戻す手段もSNSであるとは実に皮肉なことと言えないでしょうか。
叩き易い業界から叩く
SNSを利用したパチンコ業界のアイドル店員戦略には一定の評価を与えるものの、私は今のパチンコ業界の覇気のなさに辟易しています。
専門家がパチンコ店は3密にあたらないと言っているのに、国(西村康稔経済再生大臣)と地方自治体によって科学的根拠なしに危険な場所であると決めつけられ、マスコミの悪意ある偏向報道がそれに加勢して、一連のパチンコバッシングが行われました。
最終的には約98パーセントのホールが理不尽な休業要請に応じました。これは物凄い高率です。模範的な業界と申しても過言にはあたりません。
他業界で休業しなかった店舗や施設にはなんのお咎めもありませんでした。(唯一の例外は島根県。営業中のネットカフェが6時間だけとはいえ店名公表された。パチンコ店以外で店名を公表された唯一のケース。なお、クラスターの発生による店名公表はこの問題とは別)
折りしもマスコミによる援護射撃もありましたので、パチンコに対する反感が国民の間に浸透していて、各自治体の知事は目論見通り、国民からの反発を受けずにすみました。
過去にクラスターを出した水商売系のお店、スポーツジムなどで休業に応じないところを率先して取り締まるべきです。
しかし、スポーツジムなどはイメージが良いため、この業界をターゲットに集中攻撃を加えれば国民の共感が得られないということなのでしょう。
危険度を無視して、叩き易い業界から叩くという自治体の病んだ発想に善良な市民はもっと怒り、パチンコの好き嫌いは別にして良識的な声を卑劣な罪を犯した知事たちに届ける必要があります。
残念ながら、大半の国民はマスコミに洗脳されていて、私が指摘する単純な真理に気づきません。
情けないパチンコ業界
最近、マルハンの社長が控えめながら反論しましたが、本来であれば他の大手パチンコ店もパチンコメーカーも毅然たる態度で反論しなければならないところです。
ご存知の通り、現在のパチンコ、スロットは三店方式(特殊景品を店外で現金化)という法の抜け穴を用いた換金が命綱となっています。政府も三店方式を合法と解釈しています。
しかし、近頃は「三店方式は違法だ。パチンコの換金を禁止せよ」と叫ぶ国会議員が現れ始めたため、パチンコ業界は震え上がっています。(換金が不可能になれば業界ごと潰れる)
パチンコ業界が政府に従順なのは、法解釈を変えてもらっては困るからです。叩いても叩いても決して抵抗しないパチンコ業界は国からも地方自治体からも足元を見られているのです。
パチプロが立ち上がる時
パチンコ業界が沈黙を続けていては埒が明かない。心ならずも微力を承知の上で私が戦うことになりました。(下記コラム参照)
コロナ問題の先行きは不透明です。
もし再び休業要請が始まって、パチンコが打てなくなれば稼ぎが減ります。それなりのパチンコ収入を誇るリヴィエラ門下生(最強攻略法・海殺しXの購入者)の皆様も私に続いて下さい!
上記のコラムを参考にしてパチンコ業界だけを狙い撃ちして店名を公表した都道府県に「不公平なことをやめよ」と抗議の電話を入れていただければ幸甚に存じます。
パチンコ業界の急務
さて、今でもホールの主役は年配者です。
若者だけでなく年配者にも戻ってもらわなければホールは活性化しません。(門下生の皆様には説明不要でしょうが、ホルコンの仕様上、ある程度の客がいた方が攻略も容易です。短期決戦が可能ですから)
パチンコ業界のみを狙い撃ちした雪崩の如き店名公表とマスコミの印象操作の餌食となり、パチンコファンの中にもホールが危険な場所であると錯覚してしまった人がかなりいます。
今、パチンコ業界にとっての急務は一連のパチンコバッシングに論理的に反論することです。世論を変えるための懸命な努力をしなければ、風評被害は一掃できません。
業界全体が一丸となって反論するのは様々な利害が絡んで困難と思われますが、一経営者が個人で反撃の狼煙を上げるだけでも事態の打開に向けて一歩前進することでしょう。
多少の盛り返しはあっても、正攻法(直球勝負)で挑まぬ限り、危機的状況を大きく好転させる結果にはつながらないと思います。
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