


閉店・倒産後の貯玉は?
緊急事態宣言(註・一回目の緊急事態宣言)の対象が全ての都道府県に及んで以来、パチンコ店の臨時休業が相次いでいます。この未曾有の状況に直面して、気になるのはパチンコ店の経営状態です。
都道府県からの休業要請に従った店舗には休業協力金が支払われますが、その額はたかが知れています。
東京都であれば休業協力金は50万円ですが、これは小規模ホールの一日の売り上げにも満たぬ額であり、企業体力のないホールは休業に応じれば倒産の危機に瀕することも十分に有り得えます。
もし仮にカードに何十万円、何百万円分の貯玉(貯メダル)があったとしても、そのカードは単なる紙切れ同然になってしまうのでしょうか。
結論から申し上げますと、ケースバイケースです。
但し、これは景品交換が可能なケースと不可能なケースがあるという意味であり、景品交換ができたとしても特殊景品との交換はできません。つまり、現金に変えることはできないということです。
倒産と閉店の違い
ここで言う「閉店」とは蛍の光のメロディーと共に一日の営業を終える閉店とは違います。ホール経営者がこの事業から身を引くという意味の閉店です。必ずしも倒産とイコールではありません。
大手パチンコ企業が資金繰りのために数ある店舗の中から営業成績の芳しくないホールを閉鎖して、土地を売却することはよくあります。
こういう状況で使用される言葉も「閉店」です。ホールを経営する会社が倒産したわけではありませんが、ホールの歴史に終止符を打つ閉店です。
このような形で閉店したホールの会員カードは近隣にある同系列のチェーン店で継続使用できるケースが多く、それほど大きな問題にはなりません。
又、多数のホールを経営する大手パチンコ企業は企業体力に優れていることが多く、ある店舗を閉じるにあたっては、その何か月も前に店内放送や店内ポスターで告知を行うことがほとんどです。
問題となるのは、ホールを経営する会社が倒産してしまった場合です。
特に当今は得体の知れない緊張感に包まれています。緊急事態宣言の発令を受けて(特に東京、大阪では)「当面の間、休業します」という張り紙を入り口に掲げているホールが多いことでしょう。
この「当面の間」という具体性のない言葉が曲者です。
突然、ホールが倒産したら?
この場合、会員カードにキープしていた未交換の貯玉(貯メダル)はどうなってしまうのでしょうか。
良心的なホール経営者は廃業するにしても事前告知を行うでしょうが、夜逃げ同然の悪徳経営者も出てくるはずです。悪徳経営者でなくても、意に反して告知なしの突然閉店を余儀なくされるところも出てくるでしょう。
現金は戻らない
一般社団法人貯玉補償基金という聞き慣れない団体があります。もし倒産したホールがこの団体に加盟していれば、100万円相当分の貯玉(貯メダル)までは補償が受けられます。
しかし、前述の如く、特殊景品に変えることはできません。一般の景品にしかなりません。(現金化できない)
何万円、何十万円分の貯玉(貯メダル)が現金化できずに一般景品で返ってきても、それは補償とは言い難いものがあります。

何万円分の貯玉(貯メダル)を何種類かの家電製品と交換して古道具屋に売っても、本来、手にするはずであった額の10分1くらいの現金にしかならないでしょう。ましてや何十万円分の貯玉(貯メダル)を持っていた場合は、さらに悲惨な状況になります。
プロの呻き声が聞こえる?
ホールの顧客サービスの一環として、その日のうちの景品交換を放棄すれば(貯玉、貯メダルにすれば)閉店後も10~15分間、延長遊戯ができるというものがあります。
一般客にはなんの魅力もないサービスですが、プロにとっては実に有難いサービスです。そんなプロが泣き出しそうな話が突然のホール倒産です。
パチンコ攻略の基本


ホルコン攻略に秀でておられる方々(プロもしくはセミプロ)はさらに深い部分にも通暁されていることでしょう。

ここからは、突然のホール倒産がプロ泣かせであるという前述の話に絡めて、今まで語ることのなかった閉店間際の時間帯の立ち回りについて解説します。ここでいう「閉店」とは一日の営業終了を意味する閉店です。(日本語は本当にややこしい言語ですね)
大抵の場合は一方が強く他方が弱い関係にあります。

ホルコンがグループに留まるか他のグループに逃げるかはグループの強さ(グループ内の台のサイクル状態と台の稼動率で決まる)によりますが、強いグループの場合はホルコンがいったん別のグループに移っても、別のグループの台が当たった直後に戻ってくる傾向が顕著に認められます。
したがって、強い方のグループの台で打つことがパチンコ攻略の基本となりますが、閉店間際は例外です。

ホルコン攻略の経験が豊富の人であればおわかりでしょうが、本命台(グループ内の主役)が当たる前に同グループに属する遊び台(グループ内の脇役)が単発当たり、確変2~3連荘といったくだらない当たりを出して、それが「つなぎ役」となって、本命台に当たり番をパスする現象はホルコンの当たり操作の基本中の基本です。
閉店間際でなければ、そういう遊び台を他人に当たらせて、その後に本命台で打つのがプロの立ち回りですが、閉店間際の時間帯はそうはいきません。つなぎ役の台が当たったところで本日の営業終了となることが目に見えていますので、この場合は本命台にチャンスが回ってきません。
すでに相当な稼ぎを得ていながら、それでも満足が行かず、閉店間際の30分で最後の勝負に挑むこともあります。お座り一発で当てることが目標ですが、最悪でも小額投資で当てることを狙います。
さて、ここから先の情報はレベルの高いプロにはすでに知れ渡っていますが、かなり重要です。
閉店間際は徐々に客足が退いていきます。閉店の10分前、15分前にもなれば、シマの中で打っている人は僅か一人か二人というような状況になりがちです。
この状況下で次に当たる台は条件が絞られます。最後に当たった台(単発もしくは連荘が終わった台)と同グループの台かそのグループと対立関係にあるグループの台以外は非常に当たりにくいのです。
閉店間際は台の絞り込みも簡単です。ミドルスペックの機種を打つのであれば、極端なハマリ台(700回転オーバー)を避け、直前に単発当たりや2~3連荘を出した台も敬遠して、消去法で選ぶだけです。
今までハマっていた台に当たりが発生したということは①ハマリ台の給料日としての当たりか②サイクル変換の発生を意味します。
前者であれば、単発か2~3連荘で終わることが大半ですが、4~5連荘した台は好調サイクルに変換している可能性が濃厚です。そういう台には濃厚接触
する価値があります。(サイクル変換の秘密については、最強攻略法・海殺しXのテキストブック📖参照)

必ずしもハマリから4~5連荘した台でなければならないということはありません。狙っても当たる確率は少し下がりますが、6~10連荘した台もまだ当たる力を残していることが頻繁にあります。
念のために、閉店間際でガラガラになったシマの狙うべき台の条件を今一度申し上げます。(註・たとえ閉店間際の時刻でも、多数の台が稼働中の時はこの必殺攻略も精度が落ちます)
最後に当たった台の同グループか対立グループの台です。この条件を満たした上で直前に多連荘した台(好調サイクル突入中の可能性大)は有望です。
(但し、回し過ぎになっていない方がよい。ミドルの場合、時短終了直後に捨てられた台が理想であるが、200回転前後も十分に行ける。300回転代で捨てられている台は微妙)

こんな要領で台を絞り込み、可能性が高いと思われる台から順に打っていきます。そして、台の挙動に注目します。


(上記コラム同様、海物語シリーズ全機種共通の攻略情報です!)
客がほとんどいませんので台は取り放題でも時間が切迫する中、軽いフットワークで早期決断、早期台移動を繰り返さなければなりません。
「静寂攻略」の一種
パチンコの攻略ノウハウは浜の真砂のように尽きることがありません。


前回記事で紹介した攻略上の立ち回りを静寂攻略と名付けましたが、本記事で紹介した立ち回りは静寂攻略の「閉店間際バージョン」とも言うべきものです。
くれぐれも慎重に
話が急旋回しましたが、このような技法がある以上、閉店時に景品交換ができない代わりに10分か15分、遊戯を延長できるサービスは一部のプロを喜ばせます。
既述の如く、ホールが貯玉補償基金に加盟していたとしても、貯め込んだ玉、メダルは現金にはなりません。慎重を期して下さい。
今後、長期の休業中に資金繰りに窮した弱小ホールの倒産は十分に考えられます。
ホールが続々と営業再開!
本稿執筆時点におきましては、全国39県が緊急事態宣言の解除を受け、経済活動が徐々に再開されています。国、自治体、一般市民(「自粛警察」含む)から不当な仕打ちを受けたパチンコ業界も再び活気付いてきました。
上記のリンク記事をご覧いただければおわかりのように、緊急事態宣言の解除に伴い、多くの県がパチンコ店への休業要請を解除しています。
安全でも危険でもない
前回記事(前出のハートマーク付きのコラム)の後半でも述べましたが、ホールで唯一気をつけなければならないのは台のハンドルです。
万一、ハンドルに新型コロナウイルスが付着していて、そのハンドルを触った手で目、鼻、口をいじれば感染の可能性が生じます。(顔を触る前に石鹸で手を洗えばO.K) 完璧を期すならば、台を移動するごとに手を洗うだけで十分でしょう。
パチンコを打たなくても感染の危険は常にあります。
食料品を扱うスーパーは買い物カゴや商品のパッケージにウイルスが付着していることがあり、パチンコホールよりも遥かに危険な場所です。
人が密集していない、一見安全そうな飲食店でも、前の客が咳でもしていれば、飛沫が卓上に落ちたはずです。テーブルを触っただけで感染という事態も十分に有り得ます。

ウイルスを恐れていたら何もできません。今、私たちがすべきことはウイルスから逃げ回ることではなく、ウイルスに触れても感染しない体を作ること、ウイルスに感染しても無症状か軽度の症状ですむ体を作ること、ウイルスに感染して症状が重篤になっても死なずにすむ体を作ることです。
ホールは3密に非ず
本来、ホールは密閉空間ではありません。

又、飲食店のように会話をする場所ではありませんので、飛沫感染の恐れもほとんどありません。
火種となった大臣の暴論

休業要請に従わないホールの名が次々と公表されましたが、他業界でおかみに不従順な企業の名は公表されず、パチンコ店だけがさらし首になるのは不公平の極みです。
抗議にまともな回答できず
私(佐々木)は国や自治体に次々と電話をかけて抗議しましたが、先方の歯切れの悪いこと、悪いこと。「何故、パチンコ業界だけ休業要請に従わない店の名を公表して、他業界はお咎めなしなのか?」という私の質問に納得のいく回答を示した所は皆無でした。

全てがアンフェア

本来、自粛のお願いにすぎない休業要請(応じる義務なし)です。しかし、これに応じないパチンコ店の店名をこれみよがしに公表して、世間のバッシングを誘発しました。
休業要請に応じないパチンコ店の店名を公表するのであれば、休業要請に応じない他業界の店舗や施設(会話で飛沫が飛び交う居酒屋、レストランは超危険地帯!)にも同じ措置をとるべきです。
正義の声を上げよ!
国や自治体が行ったことが果たしてフェアであったかという一点を冷徹な目で判断すべきです。長くなりますので、この件につきましては別の機会に譲ることに致しましょう。

一般市民の悪行はどうすることもできませんが、国や都道府県までが同じレベルに成り下がり、感情が先立って正当な根拠なしに特定業界だけに不当な弾圧を加えることは良識ある国民の手で阻止しなければなりません。
この機会にリヴィエラ門下生の皆様にも政府機関や自治体に抗議の電話をしていただきたく宜しくお願い申し上げます。
抗議先
上記リンクに国や各県の相談窓口が網羅されています。「質問でもよいですか?」と訊けば、大抵は受け付けてもらえます。質問というスタンスで「何故、パチンコ業界だけ店名を公表するのか?」、「不公平な扱いをする理由は?」と問い詰めれば、実に歯切れの悪い回答が返ってきます。
又、「苦情でもよいですか?」と訊いても、大抵は受け付けてもらえます。(万一、受け付けなかった場合でも担当の窓口を教えてくれるはずです)
最後に一つだけお願いしたいことがあります。電話に出るオペレーターが論理的な回答をしなかったり、不愉快な発言をしたとしても、オペレーターを叱りつけたり、怒鳴ったりはしないで下さい。
組織の末端で働く彼らにはなんの罪もありません。
常に紳士的な態度を貫き、市民による正論を行政機関の上層部に届けることが電話をかける目的であることを忘れないで下さい。
リヴィエラ倶楽部
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