


二つの攻略コラム
最近、リヴィエラク倶楽部・青い鳥の詩と最強攻略法・海殺しXサロンより2020年3月にリリースされたばかりの新台、PAスーパー海物語IN地中海に関する二つのコラムを発表致しました。(下記参照)
お陰様で二つとも検索結果の上位に表示されるようになったため、連日、かなりのアクセス数があります。甘デジ海物語シリーズの特定機種についてコラムを書くのは初めてのことでしたが、それが早くも検索上位にランクインしたということは、とりもなおさず、この新台がパチンコファンの心を熱くしていると見てよいでしょう。
My 海カスタムに関する質問
PAスーパー海物語IN地中海の特殊なスペックや魅力につきましては、上記のコラムにて詳説しましたのでここでは割愛しますが、今回はPAスーパー海物語IN地中海のカスタマイズに関して、攻略に適したおすすめの設定を紹介します。
本稿執筆の契機となりましたのは、新人リヴィエラ門下生(最強攻略法・海殺しXの購入者)のN.Mさん(鹿児島県・男性)からのメールでした。
すでに個別に返信を送っていますが、意外と重要であり、公益性の高い質疑応答でもありますので、他の門下生の皆様とも分かち合いたく存じます。それでは、以下に頂戴したメールを抜粋します。
購入後、はじめての質問です。直接テキストは関係ないですが、できれば教えていただけないかと。今度の地中海はマイ海カスタムというのがありますよね?魚群の成功率を100パーセントにしたり50パーセントにしたり、自分で設定するわけですが、これにはどういう意味があるのでしょうか。何分、パチンコ初心者なもんで右も左もわからない私です。海殺しを買ったおかげで収支はプラスにはなりましたが、コラムでよく目にする他の購入者の体験談(月に20万とか30万)には遠く及びません。しかし、購入した甲斐はあったと思っています。今迄みたいに勝つときは小さく、負けるときは大きくの正反対で、勝つときは大きく負けるときは小さくになりましたので。それでも月20万以上のプラスにならないのは負ける回数が多いからです。・・・(中略)私の場合、海殺しを買ってから魚群をすぐに出せるようになったところまではよいのですが、台選びが苦手で、自分の台で魚群が外れてからすぐに同じユニット(筆者註・ホルコンが数台を束ねて構成するグループ)の台が当たってしまうことがよくあります。当たった台は自分が「どっちにしようかな?」と迷った台であり、つまり判断さえ誤らなければ自分が取れた台なのですよ。ショックがでかすぎて戦意喪失気味になります。もう少し精神力をつけなければ。台選びは自分の最大の弱点です。鍛えが足りません。話が戻りますが、マイ海カスタムの意味だけでなく、こういう設定が望ましいとかもあるのでしょうか。他の購入者のような高度な質問でなくてすみませんが、お時間があるときにでもご返信を頂戴できれば幸いであります。
My 海カスタムの意味
N.Mさんからは二つのご質問がありました。最初のご質問から回答致します。
SANYOのMy 海カスタムというのは海物語3Rから始まった新機能です。「ゲーム性を選んで、自分だけの海を作ろう」というのがキャッチフレーズでした。
「期待度を100パーセントにせずに、わざわざ50パーセントにする馬鹿がどこにいる?」と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、100パーセントに設定すれば魚群は出にくくなり、50パーセントにすれば、失敗魚群も含めて、魚群が出る頻度が高まるというだけのことです。台の当たりやすさに違いがあるわけではありません。
「魚群の外れは心臓に悪いという人は100パーセントに設定すればよい。スリルを味わうのが好きな人は50パーセントにすればよい」という顧客サービスの一環としてこの新機能は生まれました。魚群の期待度の他にも幾つかの選定項目があり、自分好みの海物語を作ることに意味があります。
(設定画面)
My 海カスタムの理想設定
次のご質問は攻略に絡むことですので、無視できない重要性を帯びています。素人の中には「当たる確率が変わるわけではないので自分にはこんなサービスは不要」とMy 海カスタムを無意味なものとして馬鹿にしている人も少なくないようです。しかし、これは重大な過ちです。
私(佐々木)はこの新機能を素晴らしいとは決して思いません。しかし、設定をしなければ台の分析に支障が生じますので仕方なしに以下の設定をしています。選定項目ごとにおすすめの設定を示します。(赤文字が推奨です)
1. 魚群期待度
(出現しない 50% 75% 100%)
2. 一発告知頻度
(告知なし 30% 100%)
3. 告知方法
(いつもの ひっそり)
4. 保留変化頻度
(ふつう 少なめ)
5. 予告頻度
(ふつう シンプル)
このように設定する理由
以上が当倶楽部がおすすめするMy 海カスタムです。次にその理由を記します。
1. 魚群期待度(重要度☆☆)
75パーセントにすることにより、魚群が外れた場合、その台のサイクル状態が悪い可能性が高く、早期に台を捨てる目安になります。(台のサイクルに関しては、海殺しXのテキストブック参照)

もし裏モードがイレギュラーAであれば、成功率50パーセントに設定した魚群を外してもその後に再度の魚群、もしくは魚群を伴わない当たりが控えていることも少なくなく、魚群が失敗しただけで台を捨てれば、すぐ後にその台に座った他人にお座り一発で当てられてしまうという失策を犯しがちになります。
もちろん、75パーセントの設定でもこの危険はありますが、失策が起こりにくくなります。
2. 一発告知頻度(重要度☆☆☆)
当ブログの人気コラム、海物語攻略シリーズのための「一発告知」学にて解説しましたように、海物語シリーズの一発告知には良いパターンと悪いパターンが存在します。このコラムを読まずして、この法則に気づいていおられる方はほとんどいないはずです。

あらゆる当たりに一発告知が発動する100パーセントの設定にすれば、魚群が出た後も当たる時は必ず一発告知を伴いますので、その台が悪い台であるとは断定できません。必然的に当たった後にいつまでもその台で打ち続けるべきか早めに見切るべきかの判断に迷うことになります。
一発告知なしの設定も感心しません。前述の如く、リーチになる前に、すなわち変動開始時にサンフラッシュ(地中海の一発告知ランプ)が炸裂するパターンは高確率でその台が好調サイクルに入っていることを示唆します。告知なしの設定ではこのようなことが判別できません。
3. 告知方法(重要度☆)
実はこの項目だけはどちらでも構いません。けたたましい音を鳴らした方がホールを活性化させます。
大金をどぶに捨てて「もう帰ろうか」と落ち込んでいる人もこの音を聞けば、自分も当てたくなって、もうひと頑張りしてくれるかもしれません。


4. 保留変化頻度(重要度☆☆☆☆☆)
これは最重要項目です。PAスーパー海物語IN地中海では保留変化の解読が攻略の鍵を握ります。一般的な傾向として、好調台は勝負所で保留変化が頻発して、2回目か3回目の保留予告で無事に当たることが多いと言えます。

時には中間の「ステップ」が省かれて、ホップ→ジャンプで決まってしまったり、「ホップ」も「ステップ」もなしにいきなり「ジャンプ」して決まる時もあります。
【追記】その後、実戦を通じて赤保留と黒保留は滅多に出ないことが判明。白保留が出た後、当たる台はピンク保留が出て当たるか、保留予告を伴わない当たりをするのが通例
出たり飲まれたりを延々と繰り返し、持ち玉が一気に増えない遊び台はホップ→ステップまで行って、なかなかジャンプが出なかったり、ジャンプまで行ってもそれで当たらず、再び振り出しに戻って、ホップからやり直しという現象が多発します。

白→ピンクと来て、「よし、今度は黒か赤で決まりだろう」と意気込んでいるとピンクでも当たってしまう好調台とは対照的です。

順調に盛り上がって最後にコケるという進展は好調台では滅多にないケースです。好調台は1~3回のスーパーリーチの後に「決め手」のタイミングで発生する強烈なインパクトを伴ったスーパーリーチを外すことは滅多にありません。万一、決め手らしきスーパーリーチを外しても、直後になんらかの方法で当たるものです。

甘デジの場合、ミドルと比べればサイクル変換が起こるスピードが速いため、どうしようもない台にサイクル変換が生じて大爆発台に化けることもありますが、それはかなり遠い未来であることが多いので深追いは厳禁です。それまでに費やす投資額が半端ではありません。(PAスーパー海物語IN地中海の不調サイクル台が好調サイクル台に変わるまでの遠い道のりの例・200回転代で単発→150回転前後で単発→100回転前後で3連荘→300回転代で2連荘→200回転代で単発→100回転代で単発→200回転台で2連荘→400回転オーバーの大ハマリを経て20連荘の爆発・・・時間効率の悪さに溜息が出ます)
保留変化の推移は攻略上の道標となります。保留変化の設定を「少なめ」(保留変化が少ない代わりに発生すれば期待度が高い)に設定しては台の実力が測れません。
5. 予告頻度(重要度☆☆☆☆)
台の良し悪しは別にして、パチンコには打ち手を楽しませるゲーム展開と打ち手を退屈にさせるゲーム展開があります。打ち手を楽しませた後に無事に当たる台は好調台であり、楽しませても一向に当たらない台は偽好調台(ハマリ台)です。予告はこのゲーム展開を作り出す裏方です。予告の頻度が少なければ台の実力が測れません。
又、予告にはチャンス目も含まれます。PAスーパー海物語IN地中海ではチャンス目から波乗りステップアップ予告にステップ3まで発展すれば当たりが期待できるわけですが、この時点では喜んでいる場合ではありません。
タイトルには「大海物語4、沖縄4」とありますが、海物語シリーズ全機種共通の攻略情報です。攻略情報の中でも重要度はトップクラスです。
チャンス目の出現後に波乗りステップアップ予告からリーチに発展した場合はそれで当たらなければならないのです。外れた場合は発生率約30パーセントの例外的なケースを除き、その台はしばらくの間、干されます。
※例外的なケースとして、海物語シリーズの機種でチャンス目からリーチに発展して外れた台がその後にハマらずに当たるとすればその後の数回転が勝負です。数回転以内に当たらなければ、休まずに打ち続けますと高確率でハマります。但し、数回転以内に当たらなくても稀にハマらずに当たることもあります。この特殊なケースにおいては、通常とは異なる当たり方をすることがほとんどです。具体的には、一発告知を伴った当たり、ノーマルリーチからの当たり、突確、ウリンチャンス、レッツマンボー、ぶるぶるチャンス、プレミアム演出などですが、PAスーパー海物語IN地中海においては、ミラージュチャンス、地中海ゾーンなども加わります。

どちらかと言えば、後者のケースが多いと言えます。ホルコンの知識を有する方は、チャンス目からリーチに発展して当たらなかった時に次のいずれかの行動をとって下さい。)
①どうしてもその台に魅力(今までが好調だった、潜在性に富んでいる・・etc.)を感じる場合は同グループの他の台を当たらせるべく台を休ませ、同グループから当たりが出た後に打ち出しを再開する。
②その台に魅力は感じても、爆発するまでには当分、時間がかかると判断した場合は同グループの他の台が当たった後にその台に戻ることを視野に入れて、他の有望なグループの台に移動する。
③グループ内に別の候補台があり、そこが空席の場合は迷わずその台で打つ。
打たずに休む時間はケースバイケースです。
良い台であれば5分程度の休みを入れれば当たることもありますし、チャンス目からのリーチ発展が異常に頻出して当たらない台(※少なくともその時点では最悪の台)は30分以上、寝かせても状況が全く改善されないこともあります。
ホルコンの知識がなく、打ち出し再開のタイミングがさっぱりわからない人はとりあえず10分は台を休ませましょう。その後もチャンス目からリーチに発展して外れるたびにこれを繰り返します。飽くまでも、同じ台で粘る場合ですが、この芳しくない現象が短いスパンで3~4回続くようであれば、台を捨てる選択が大方正しいと言えます。そういう台は甘デジの記録的な大ハマリ回転数を作りやすいからです。
要するに、休んでいる間に阻害要因が除去されればよいわけです。(阻害要因の除去=当たる可能性=打ち出し再開可)
同グループの他の台が当たり番になっている時はその台が当たることによって、ひとまず阻害要因が除去されます。
チャンス目からリーチに発展して当たらなかった台が属するグループがアクティブになっていない時はホルコンがそのグループをアクティブにした時に阻害要因がひとまず除去されます。(いずれのケースにおいても阻害要因が除去されたからといって、その台が次に当たるとは限りませんが・・・)
このような攻略知識の有無がパチンコのトータル収支の明暗を分けます。N.Mさんが羨んでいる成功組のリヴィエラ門下生は例外なく万全の攻略知識をもって常にシビアにパチンコを打っています。
攻略知識が皆無な一般人がパチンコで月に20万、30万と稼ぐことはまず不可能です。

又、海殺しXが教える不調サインが頻繁に発生したり、強力なスーパーリーチをことごとく外すようなことが延々と続いている台はチャンス目からリーチに発展して当たらなかった時が見切るポイントにもなります。
但し、移動先ですぐに当てても、その台の当たりが中継役(つなぎ当たり)となり、チャンス目からリーチに発展して当たらなかった台(自分が捨てた台)がその後に当たり、爆発することも珍しくありませんので、ここにパチンコ攻略の悩ましさがあります。
熟達したリヴィエラ門下生はグループ内の台の当たる順番までほぼ正確に読めるため、パチンコ収入がサイドビジネス並みになっているのです。
予告頻度を「シンプル」に設定すれば、「この台は高確率でしばらく当たりませんよ」という重大なメッセージを見逃してしまいます。したがって、素直に「ふつう」に設定しましょう。
必ず設定を

私のコラムなど読まなくても75パーセントに設定して「これで外れたら高確率で悪い台だ」と考える人は攻略のセンスに溢れていますが、100パーセントに設定する人は、いつまでたっても勝ち組には入れそうにありません。


保留変化頻度は「ふつう」であるにもかかわらず、保留変化がほとんどない台であれば、台のサイクル状態に変化が起こらない限り、その台はしばらくハマります。そのような台がホルコンで繋がれた同グループの他の台よりも先に当たるとすれば、サイクル変換が生じる可能性のある回転数(海殺しXのテキストブック参照)を通過した後です。
N.Mさんへ
魚群外しが多いそうですが、それは狙いどころは間違っていないということです。しかし、ご自分でも仰っているように、台の絞り込みに難があります。このたびのコラムの主題とは外れますが、台の識別に関しては以下のコラムをご参照下さい。

前述したグループ内の台の当たる順番を分析する能力が身につくことでしょう。結局、この能力が最後に問われるのです。海殺しXを知れば、当たる頻度は明らかに上がります。しかし、当たり番の台を見抜く技術と当たる順番を分析する技術が向上しない限り、折角の攻略も小遣い稼ぎ程度で終わってしまう。
パチンコで着実な蓄財を目指すのであれば、とりあえず当てる力だけに満足せず、適切なタイミングで打ちさえすれば期待に応える出玉を放出する台を見抜く力も身につけなければなりません。
恐らく謙遜されているのでしょうが、ご質問のレベルなどは気にされないで下さい。英語圏の国々では"Good question!"(「良い質問ですね!)という言葉が頻繁に飛び交います。

はじめは何故、質問自体を褒めるのか理解できませんでしたが、そのような場面に幾たびか巡り合わせて、その言葉の裏側には「どんな質問も恥じることはない。疑問を解決して人は成長するのだ」という相手への激励が潜んでいることに気づきました。

一般の人が全く重視しないMy 海カスタムにも興味を示され、あらゆることを攻略に生かそうと惜しみない努力を注いでおられる貴兄は近い将来に必ずや大ブレークが始まることでしょう。
リヴィエラ倶楽部
関連コラム:
※上記のコラムでは、大海物語4システムにおけるMy海カスタムの推奨設定が解説されています。
