今回のレッスン内容 高継続率、一撃性、爆発力が売りの甘デジ(いわゆる高継続台)は単発当たりが頻出する。それを回避して爆連に持ち込むための甘デジ攻略術を教示する。特に本稿の後半に注目!
おすすめ
攻略の福音
驚愕のスペック
新年のご挨拶
リヴィエラ門下生(最強攻略法・海殺しX購入者)の皆様、謹んで新春の祝詞を申し上げます。
昨年はいろいろな出来事がありました。日本国民にとっては元号が令和に改まった年でしたが、パチンコ業界にとってはパチンコ人口の微増(レジャー白書2019)が実現したいくらか平和な年でした。
2018年に政府はパチンコ依存症の人を救済するという美名のもとに全く意味のない規制を実施して、パチンコ業界に大激震をもたらしましたが、予想されていたパチンコ人口の激減にはつながらず、微増とはいえ規制前を上回ったことに明るい兆しを見る思いです。
幸いなことに、私どもにとっても規制が逆風にはならず、むしろ追い風となりました。
規制後の新規則機(甘デジ的なものが多い)にもそれなりの対抗策があり、海殺しXユーザーは少しも動揺していませんが、一般の人々にとってパチンコがますます攻略しにくくなっている事実は火を見るよりも明らかです。
消費税が上がり、諸物価が高騰する中で海殺しXの購入を決断された皆様には頭が下がります。私(佐々木)も皆様の期待に応えるべく、昨年は本業の合間を縫って3つのブログに合計29本のコラムを発表しました。
これらの入魂のコラムの一つひとつが門下生の皆様の血となり肉となることを今年も願っています。
甘デジブーム到来?
さて、前回の攻略レッスン、海殺しXの甘デジ攻略第2弾にて新攻略コラム、【甘デジ一撃攻略】爆発寸前の台を狙え!を紹介したところ、その反響が鳴りやまず、コラムが教える攻略技法を試してみて好感触を得た門下生からのメールがいまだに途絶えません。
一昨年のパチンコ規制以降、甘デジのブームが到来しているのでしょうか。昨年の販売台数ランキングで甘デジのスーパー海物語IN JAPAN2 With太鼓の達人が第一位になったことがそれを象徴しているように思います。(今までの甘デジはミドルの添え物的な扱いでした)
さて、続々と舞い込むメール(戦績報告や感想文)の中に、甘デジ高継続機で万発を狙う今回の攻略レッスンのテーマ(少し専門色が強いとはいえ、重要度は極めて高い)に格好な題材を見つけましたので、お名前の部分のみイニシャル表記に変えて以下に抜粋します。東京都の男性、K.Uさんからいただいたメールです。高継続台での爆連が光ります。
K.Uさんからのメール その1
あけましておめでとうございます。先月、スペシャルとカシオペアを購入したばかりのUです。購入してから最初の2戦を惜しくも負けてしまいましたが、3戦目以降はウルトラ速攻法が決まりまくるようになり、先月は月末時点で13勝4敗という自己ベストの成績を収めることができました。ありがとうございます。先月の半ば過ぎに甘デジの一撃攻略法(筆者註・前出の星印コラム)が出てから私も積極的にその攻略にトライするようになりました。一時は甘デジにはまった時期がありましたが、チンタラチンタラしたゲーム展開が性に合わず、近頃はミドルスペックしか打たない日が続いていました。そんな私に甘デジへの里帰りを実現させてくれたのがあのコラムでした。機種関係なく使えるところに魅力を感じ、連日、いろいろな機種で試してみました。先月のラスト5戦はすべて甘デジ勝負でした。それに限っていうと結果は5戦5勝でした!1日目、ガールズ&パンツァーで爆発、2日目、フィーバークイーンで爆発、3日目、ウルトラセブン2で爆発、4日目、スーパー海物語INジャパン桃鉄でまずまずの勝利、5日目は地獄少女弐きくりの地獄祭りで47連荘の大爆発!どれも大当たり回数2回の台でこの結果を出しました。自分でも薄気味悪く感じましたね。うちのホールは甘デジが充実していて全体の半数近くが甘デジです。私は四六時中、あっち行ったりこっち行ったりで、偵察に徹しました。強いユニット(筆者註・ホルコンが数台を束ねて構成するグループのこと)を見抜くために、最初の2時間くらいは打ちませんでした。ここまで慎重に振舞わなくてもいいんだろうけど、甘デジは過去に苦い経験豊富な私なので、当たりを楽しむだけで終わらず確実に勝とうと心に決めていました。フラフラしすぎても怪しまれるので、とりあえず、大当たり回数2回の台に玉を置き、時々その台に座って、スマホで株の情報を見るふりをして時間をつぶしました。本当は復習のために佐々木さんの書かれたブログ記事を読みたかったんですが、店員に見つかると睨まれると思い、自粛しました。w同じ台にはずっと座らず、ある台が連荘中に危険領域(筆者註・オプショナル商品、カシオペア攻略術にて解説)に入りそうな時はそのユニット内の大当たり回数2回の台に玉を移して、待機したりしました。とはいっても、思惑通りに危険領域まで行ってくれない時もあり、そういう時はユニット内で最強の台がはまりそうな気配がただよっている強いユニットの大当たり回数2回の台に移動したり、準備というかノープレーの立ち回り?に少し苦心しました。連日、こんな要領で戦機が近づくのを待ち、「来た~」と思ったら即攻撃開始。成功率は50パーセントくらいでしたかね。これだけ忍耐して打たずにいてもこの程度の成功率で終わってしまうのは自分の実力不足かもしれませんが、結果があまりにも良すぎて少し天狗になっている私です。・・・(つづく)
家康になれ
今ではプロ級の域に達している門下生の中にも海殺しXの購入当初は要領を掴むことができずに苦戦が続き、一瞬、間違ったものを買ってしまったかもしれないと疑心暗鬼になった方々も少なくありません。
K.Uさんはメールにもありますように、気長に勝負される方とお見受けします。忍耐力のある方ほどパチンコは勝てます。信長タイプは駄目です。家康タイプでなければ常勝を続けることできません。
小道具も大切
K.Uさんの打たない時の過ごし方は私とそっくりです。スマホの有効利用にも感心しました。パチンコ店というのは面白いものです。打たずに本を読んでいると必ず店員に注意されます。
「パチンコを打たずに別のことをするために椅子を貸しているのではない」というのが彼らの主張なのでしょうが、どういうわけかスマホを見ていても何も言われません。実際に大勢の客が時折、打たずにスマホを見ています。
パチンコの攻略には小道具も必需品です。台をキープするための煙草、ハンカチ、ポケットティッシュなどは不可欠なものですが、長時間打たない時に自然に振舞うためにはスマホも必携です。ガラケーの方はスマホに変えることを推奨します。
では、K.Uさんのメールの続きを見てましょう。
K.Uさんからのメールその2
・・・5連勝中特に嬉しかったのはウルトラセブン2ときくりの地獄祭りでの勝利でした。この二つには過去に何度も泣かされました。爆発する時は甘デジ海とは比較にならない大量出玉があるのですが、何回当たっても単発で終わってしまうことがほとんどです。しかも、単発では出玉が少なすぎます。その点、甘デジ海はどの機種も安定感があり、良い台はゆっくりと順調に玉増やしを実現してくれます。でも、ミドルの海の好調台と比べれば実にじれったい。だから一気に爆発する可能性があるセブンや地獄祭りをつい打ってしまうのですが、気づけば一万円札を使い切っていて呆れたものです。それが私の甘デジ離れにつながりました。私は甘デジの爆裂タイプの攻略方法を知りませんでした。あの記事を読んで、長年の悩みが解決した気がしました。でも、なぜ大当たり回数2回の台が爆発しやすいかということまでは理解できてないです。なぜなんですか?もうひとつ教えてほしいことがあります。それは爆裂タイプの甘デジが大当たり回数2回で記事に書いてあったタイミング以外に爆発しやすい時期です。よろしければ、それも教えてもらえませんか?・・・(後略)
第一の質問に対する回答
甘デジで強いグループの中に存在する当日の大当たり回数2回の台が特定のタイミングで多連荘や爆発に発展しやすいのは元々、ロムの強い状態(好調サイクル状態)で据え置かれていた台が目を覚ますのが大当たり回数3の瞬間であることが多いからです。
大当たり回数3になった後にアクセルが入らない台(4連荘以上にならない台)は時短終了直後の当たりがなければ高確率でその後も当分の間、当たらない傾向にあります。
本来、カシオペア攻略術はミドル向けに開発されたものですが、ミドルで使用する場合、テキストに記載されているように、午後の早い時間帯に当日の大当たり回数0である程度回っている台をターゲットにします。
前日の閉店間際にサイクル状態が好調に転じた台はその良好な状態が翌日にも持ち越されますが、その台が朝イチから当たりまくることは滅多にありません。
では、どのような過程を経て爆発するかと申しますと、まず同グループの冴えない台が朝イチもしくは午前中に多連荘(4連以上)することが最初の条件となります。
当たり番(ホルコンが次に当たりを予定する台)の素早いパスがグループ内の台で繰り広げられますが、不思議なことに前日に好調サイクルに入った台はただ傍観しているだけです。すなわち、当たり番がスキップされまくります。(ホルコン全般の基礎知識及びホルコンを利用した攻略法に関しては、海殺しXのテキストブック📖参照)
グループ内のたいしたことない台が大物(好調サイクルのまま日を跨いだ台)を嘲笑うかのように次々と当たりますが、連荘数は台の実力(サイクル状態)にほぼ比例し、全ての台が多連荘するわけではありません。当然、つなぎ役となる脇役の台は単発や2~3連荘の当たりが一度か二度発生した後に沈みます。
しかしながら、多連荘を生み出したグループからは同規模の多連荘が別の台で発生しやすいのがホルコンの法則です。(同規模の多連荘が同じ台に発生した場合、そのグループは敬遠すべきです)
複数の台が多連荘した後に大物の本領発揮となります。(当たるタイミングはカシオペア攻略術のテキスト参照)
以上はミドルの爆発パターンの典型ですが、甘デジの場合はスペック上、良い台はそれほどハマることなく当たりやすいため、ミドルと違って大物は本領を発揮する前に1回か2回は当たってしまうのです。
しかし、それはウォーミングアップの当たりにすぎず、大物の晴れ舞台はずっと先に用意されているのです。ウォーミングアップの当たりといえば聞こえは良いのですが、それはつなぎ当たりと同義です。
ウォーミングアップの当たりは同グループの他の台に影響を与えます。
大物に相応しくない低調なパフォーマンス(単発+単発もしくは2連荘)がグループ内の他の台に実力以上の力を発揮させることになります。
私の好きなプロレスにたとえて説明します。毎日の巡業で強い選手は難なく連戦連勝することができます。他の選手とはレベルが違いすぎるからです。
弱い選手が胡散臭い活躍をしている間、実力のある選手は可もなく不可もなしのファイト(時間切れ引き分け、両者リングアウトなど)を続け、スタミナを温存していたと考えて下さい。
その他の選手が実力不相応の活躍をして体がボロボロになった後にベストコンディションが整った強い選手と戦えば勝負になりません。
ミドルで大当たり回数0の台が特定タイミングで暴れ出すのはスタミナを温存していた強豪レスラーが本気を出すのと同じです。
今後もコラムが教える方法に忠実に従って、機が熟すまでは家康のように慎重を期し、チャンスが到来した時に一気呵成に攻め込んで下さい。
第二の質問に対する回答
K.Uさんが打たれたウルトラセブン2と地獄少女弐きくりの地獄祭りは攻略が非常に厄介な甘デジです。単発当たりが非常に多く発生しますが、所定の回数内で連荘さえすれば、どこまで爆連が続くかわからない連荘高継続タイプの甘デジです。まさにハイリスク・ハイリターン機種の典型です。
ウルトラセブン2は通常時の当たりの大半(98パーセント)が確変ではなく、40回転の時短中(非確変)に当たらなければスタートラインに立てない機種です。しかし、時短中に当たりさえすれば、連荘継続率の高さがものを言って、20連荘、30連荘も実現しうる非常に博打性の高い甘デジ爆連機種です。
一方、地獄少女弐きくりの地獄祭りは他の甘デジ高継続台に例を見ないかなり特殊なスペックとなっています。(ご存知ない方はこのサイトをご参照下さい)
当たりの100パーセントが確変(37分の1)ですが、この甘いスペックに罠が仕掛けられていて、大当たり後、①8回転まで電チューが開くケース、②16回転まで電チューが開くケース、③電チューが開かないケースの3通りに分かれます。
電チューに入れて当たらない限り、ラッシュ(爆連)に突入しない仕様になっているため、③は確変状態(通常の機種の潜伏確変にあたる)で一からやり直しとなります。(好調な台はすぐにまた当たりますが、電チューが開くパターンに持ち込み、8回転もしくは16回転以内に当たらなければ、延々と単発当たりを繰り返します)
一度当たれば、105分の1の転落抽選に引っかからない限り、大当たり確率は37分の1とちょいパチ並みですが、出玉もちょいパチと同等のレベルですので、何度も次の当たりがすぐに来ても、徐々に財布からお金をむしり取られていきます。
確変突入率100パーセントという甘さをちらつかせて、その名の通り、地獄に誘い込む実に恐ろしいスペックです。
結局、電チューが開く①か②のパターンに持ち込み、電チューに玉を入れて当たらなければ打つ意味のない機種ということになりますが、スペック上、そう簡単には当たらない仕組みになっています。危険度はウルトラセブン2以上かもしれません。
以前は私も地獄少女弐きくりの地獄祭りの攻略には苦労しました。爆連に入るための攻略の手掛かりが見つからなかったのですが、後になってこの機種も3回目の大当たり後にラッシュに入るケースがやけにが多いことに気づきました。
時には4回目の大当たりからラッシュに入ることもありますが、大当たり回数3回の台は【甘デジ攻略】爆発力のある台選び(勝てる立ち回り)前編で解説するジョーカー台ですので、転落抽選を免れても、37分の1という確変状態のまま、かなりハマることも頻繁にあります。
この二つの機種で無事にラッシュに入るためには好条件が二つ重なる必要があります。
①台の所属するグループが強い。(強いグループについては、前出の星印コラムの小見出し「強いグループの定義」参照)
②同グループの台が連荘中の時に割り込み当たりをする。
①については連荘高継続タイプの甘デジのみならず、通常の甘デジ、ミドルにも共通する攻略の基本中の基本です。したがって、リヴィエラ門下生の皆様には説明不要でしょう。
但し、一つだけ重要な情報を申し添える必要があります。
通常の甘デジ機種の場合はグループは強くなくても弱いグループの最強台が稀に爆発することがあります。ところが、連荘高継続タイプの甘デジ機種にはこのような幸運な展開がほとんど期待できません。
それゆえ、如何にウルトラセブン2や地獄少女弐きくりの地獄祭りが好きでも、グループの力が弱い時は絶対に打たないという強い心構えが求められます。
ご安心下さい。希望はあります。しかも、非常に喜ばしい朗報です。それが②なのです。
より具体的に申し上げますと、これらの連荘高継続タイプの機種を打つ時は台をキープして、粘り強くチャンスの到来を待ちます。
そして、同グループの台が数連荘中の時に積極果敢に打ち込むのです。(ここがミドルの攻略と少し違う点です)特にカシオペア攻略術が教える危険領域速攻法は効果覿面です。
地獄少女弐きくりの地獄祭りの場合、大当たり回数0の台(非確変状態)と100回転以上ハマっている台(転落抽選に引っかかり、スタート時の大当たり確率69分の1に戻っている可能性大)以外は確変状態(37分の1)が保たれていると仮定することができます。(もちろん回転数が浅くても転落していることはありますが・・・)
確変状態が保たれていれば、ホルコンは当たり番の選定の際に確変であるか否かを重視しますので、同グループの台が連荘中の時に地獄少女弐きくりの地獄祭りは高確率で割り込み当たりをすることができます。(※割り込み当たりとはある台の連荘が終わる前に、つまりその連荘中にグループ内の他の台が当たること)
通常の機種はミドルであればウルトラ速攻法と危険領域速攻法、甘デジであれば危険領域速攻法が使えるタイミング以外に割り込み当たりはなかなか狙えません。
(【切れ味抜群】甘デジ版ウルトラ速攻法【ホルコン攻略】は例外です)
危険領域速攻法を使わなくても潜伏確変の力で割り込み当たりを頻繁に実現させることができることが地獄少女弐きくりの地獄祭りの最大のメリットです。
さらにこの機種は同グループの他の台が連荘する前に、つまり初当たりをした瞬間にも当たりが狙えるという「特技」があります。
これも潜伏確変の力によるものです。当たるタイミングで打てば10回転以内になんらかのスーパーリーチで当たりますので、打っても一目連のような演出や保留変化等の当たりの予兆が見られない時はすぐにやめて、次のチャンスまで(グループ内の台が再び当たるまで)待って下さい。
一方、ウルトラセブン2は(スペック上の差異により)地獄少女弐きくりの地獄祭りのように簡単には割り込み当たりができません。(特に低設定台)確実を期すのであれば、割り込み狙いは危険領域速攻法のみに頼るべきでしょう。
それは無事に割り込み当たりを成功させた後、作為的に大当たりラウンドの消化を遅らせることです。
これこそがリヴィエラ流甘デジ攻略の秘技です。大当たりラウンドの消化を遅らせるためには、時々、玉の打ち出しをストップして時間を稼ぎます。
もちろん、本来の入賞個数に満たないうちにアタッカーが閉じてしまっては本末転倒です。そうならない程度に時折、打ち出しを止めてアタッカーが閉じる直前に2~3発入れてぎりぎりセーフで所定の入賞個数が入るように調整します。(これは手先が不器用な人でも簡単にできることです)
何故、このようなことをするのかおわかりでしょうか。それは自分よりも先に同グループの連荘中の台を先に当たらせるためです。
ホルコンの仕様上、グループ内の他の台が軒並みハマリのサイクルに入っている時(=他に順番待ちの好調台や多少のハマリを経て給料日待ちになっている平均的な台が存在しない時)、好調台はグループ内の他の台を当たらせずに自分だけ一気に大連荘しますが、そうでない時は好調サイクルに入っている台であっても(それが連荘高継続タイプの機種でない限り)連荘も4~6でいったんはストップして、グループ内の他の台に1回くらいは当たり番を明け渡す傾向にあります。
しかし、おこぼれをもらう形で当たり番になった台が当たりさえすれば、直後に今まで連荘中であった好調台が再び当たりが入りやすい仕組みになっています。(※これとは対照的に、連荘中の台が好調サイクルに入っている台でなければ、その台はグループ内の他の台に割り込み当たりを許した途端に失速します)
割り込み当たりは当たり番の高速移動ですので、当たり番のキャッチボールがスムーズに行われる強いグループの特権です。(弱いグループでも見られますが発生頻度が違いすぎます)
連荘高継続タイプの甘デジ機種はこの当たり番の高速移動を狙うのです。カシオペア攻略術の第二のセールスポイントである危険領域速攻法は当たり番の高速移動が発生しやすいタイミングで玉を打ち出す高度な攻略ノウハウです。
初当たりをこれでゲットした場合、運が良ければ当たり番は自分の台に残ります。連荘高継続タイプの甘デジ機種であれば、ラッシュに突入しやすい状態になります。
しかし、初当たりの獲得はこの要領で成功しても、まだ関門が残っています。自分の台が当たった後に連荘中の台に当たり番が移動することも頻繁にあるからです。これが連荘高継続タイプの甘デジ機種に単発当たりが多発しやすい最大の要因となっています。
好調サイクルに転じたばかりの台は最初のうちは凄い勢いで出玉を増やしていきます。しかし、好調台がある程度の放出を終えれば、ホルコンは急にバランスを取るような動きをし始めます。そこに千載一遇のチャンスが待ち受けています。
ホルコンのバランス調整というのは、好調台の快進撃のスピードを遅らせて、グループ内の他の台にも少しは良い思いをさせてやろうというホルコンの思いやりです。(実際は機械に感情はありませんが・・・)
多連荘中の好調台も同グループの台に割り込み当たりを許してしまえば、連荘の後半では当たり番の独占が困難になります。
無敵のチャンピオン台もピークを過ぎますと、薄氷の防衛、執念の復活劇を繰り返します。
それはあたかも今まで圧倒的な強さで挑戦者を寄せつけずに5回も6回もタイトルを連続防衛してきたボクシングのチャンピオンが最盛期を過ぎてタイトルを死守することが難しくなり、ついにベルトを挑戦者に明け渡した後、リターンマッチでベルトの奪還に成功するようなものです。
たとえば、すでに5連荘していた好調台が同グループの他の台に割り込み当たりをされた後に再び当たって6連荘、そして、割り込み当たりをした台が2連荘した後に再び好調台が当たって7連荘・・・というような展開です。ベルト(当たり)が2台の間で行ったり来たりします。
この展開を狙うのです。
ホルコンの仕様上、好調台であっても、あまりにも出すぎるとグループ内の他の台も当たりやすくなり、他の台が当たったお陰で好調台は再び当たれるという展開になりやすいのです。
大当たりラウンドの消化を遅らせて連荘中の台が当たって連荘数を伸ばせば、ホルコンは盛りを過ぎた好調台を「出しすぎ」と判断しやすく、その恩恵で割り込み当たりをした連荘高継続タイプの台が当たり番に選ばれやすくなります。(これが今回の攻略レッスンの最重要項目です)
通常の甘デジ機種(特にST回数が多いもの)であれば、こんな細かいことをしなくても強いグループの中に入っていれば無事に連荘できることが多いのですが、ウルトラセブン2は40回転という限られた時間内に、しかも非確変状態中に連荘しなければなりません。
地獄少女弐きくりの地獄祭りは確変ではあるものの、8回転、16回転という一瞬にして過ぎ去ってしまうごく短い時間内に連荘しなければなりません。(しかし、この関門を突破すれば連荘継続期待値は甘デジの中では断トツ)
ラッシュ突入の成功率を大幅に引き上げる秘訣が大当たりラウンド中の打ち方に潜んでいるのです。
今回はウルトラセブン2と地獄少女弐きくりの地獄祭りを例に解説しましたが、今回のレクチャー内容は単発当たりが多発する代償として連荘すればとんでもない爆発が頻繁に起こる連荘高継続タイプの甘デジ全般に通用する必殺技です。
今では甘デジ高継続機も沢山あり、機種によって確変・非確変の違いや制限回数の違いもあり、これが微妙な難易度の差を生みますが、狙い筋の基本は同じです。
危険領域の切り抜け方
大当たりラウンドの消化を遅らせるこの攻略技法は自分の台が連荘中に危険領域に入った時にも使用します。如何に優秀な台でも危険領域に入った時にピンチを迎えます。この瞬間に当たり番の高速移動が発生しやすいことはすでに述べました。
しかし、好調台は危険領域をするりと切り抜けてしまうことが多いのです。その要因の大半は好調台が危険領域に突入した時に同グループの台が当たり、「こっちも当たったから許してやろう」とホルコンが危険領域中の好調台を懲らしめることを断念することにあります。(実際は機械に人情なんてありませんが・・・)
これも同グループ内の台を先に当たらせるための知恵です。何度待っても同グループ内の台が当たってくれない時や同グループの台を打っている人がほとんどいないか全くいない時は(ホルコンが自分のグループから逃げていることを想定して)他のグループの台を先に当たらせることを画策します。
危険領域の法則を知らずにデタラメに打ち続けていれば、貴重なST回数を浪費してしまいます。
極めて重要なことですので、もう少し詳細な説明を加えて繰り返します。
電チュー入賞からの当たりが100パーセント確変でST回数(もしくはST+時短回数)が多い連荘高継続タイプの甘デジの好調台が連荘中に停滞した時(特に危険領域突入中)は同グループの他の台を先に当たらせる必要があります。(同グループの他の台に当たり番が入った時はリーチが多発して当たらないことが多いため、このような現象から判断します)
ホルコンが一時的にグループから逃げて、他のグループをアクティブにしている時(打っても刺激的な現象が少しも発生しないか良い台なのに強力なスーパーリーチを外すことが多い)は他のグループの台を先に当たらせて、その後に自分のグループにホルコンが戻ってくることを想定した立ち回りが求められます。
たとえホルコンの知識がなかったり、グループの存在などを知らなくても、連荘中の台にリーチが少しもかからない、当たりの前兆となる演出が全く見られない時は少し休んで同じシマの台が何台か当たった後に打つだけでも連荘数は確実に伸びます。(好調台であることが前提ですが)
特に危険領域中は良い台でも一時的に停滞しがちです。打ち続けてもなんの手応えもなければ(=演出面も含めて少しもワクワクさせる現象が起こらなければ)、2分程度の休みを何度も入れましょう。(打ち出し再開後も状況変化がなければまた休む)
滑稽なシーン
素人のプレーを観察していますと、危険領域に入っている好調台(連荘高継続タイプの甘デジ)のST終了前後に同グループの台が当たり、STが終わったばかりの好調台が当たりを引き戻して、打っている人が喜んでいる光景をよく目にします。
失礼ながら「何がそんなに嬉しいのだろう」と首を傾げてしまいます。ST終了直後にめでたくも全く玉を減らさず再度の初当たりが生じたその好調台も大抵は単発当たりで終わってしまいます。そして、次のラッシュに入る前の果てしない長旅が始まります。
もしST中に頻繁に休んでいれば、その最中に同グループの台が当たり、その直後に打ち出しを再開して当たった可能性大です。「こうなれば限度を超えた大爆発もあり得たのに」と誠に不憫に思います。
悲しむべき場面で喜んでいる人たちはパチンコ攻略において時間効率が如何に重要であるかということを知らないのでしょう。
連荘高継続タイプの甘デジで多連荘して、最後の当たりのST終了直後に単発で当たり、「これは最高の台だね」と周囲の人に自慢している間抜けなおじさんを見たことがあります。
そのおじさんは振り出しに戻ってから150回転前後でまたしても単発当たりを出して、「この台の好調は終わらないね」と誇らしげに語っていました。次は100回転もしないうちに当たりましたが、これも単発でしたので流石に焦ってきたのでしょう。
落ちぶれた元好調台の末路
おじさんは饒舌をやめて目の色を変えて打つようになりましたが、100回転前後で単発で当たるパターンが何度も続きました。最終的には300回転以上もハマってうなだれていましたが、そうこうしているうちに、グループ内の好調台の躍進も終わり、400近く回ったところでその人の台が当たり、今度はしっかりと連荘していました。
これはよくある元好調台に対するホルコンの敬意です。かつて勢いのあった台が好調台→遊び台→ハマリ台と変貌した後によく見られるホルコンの慰め方の典型です。
強いグループの元好調台は人々がその台のかつての大活躍を忘れた頃にホルコンに慰められることが多いことも覚えておきましょう。
弱いグループでは当たり番のスムーズなキャッチボールが期待できないため、元好調台といえども必ずしもハマリの後に花を持たせてもらう展開にはなりません。夜のプレーではようやく復活に近づいた頃に閉店という悲劇もありますので、弱いグループのそういう台には迂闊に手を出すべきではありません。
時間効率の重要性
ちなみに、そのおじさんが打っていたのは北斗無双 夢幻闘乱でした。最初は11連荘しましたが、その後は遊び台となり、その台が遊んでいる最中に生まれたグループ内の新チャンピオン台(スーパー海物語IN JAPAN2 With太鼓の達人)に座った若いお姉さんが短いスパンで5~6連荘クラスの多連荘を何度も出す好調数珠連を楽しんでいました。
スーパー海物語IN JAPAN2 With太鼓の達人が体力値(リヴィエラ用語)をすり減らして限界に達した後は同グループで鳴かず飛ばずの状態が続いていた遊び台の花の慶次~雲の彼方に99ver.が爆発台に化けて13連荘していました。強いグループではよくあるパターンです。
若いお姉さんは最後の多連荘が終わってからわりと早い段階で打つのをやめ、帰ってしまいました。パチプロではありませんが賢い人です。
さて、ようやくこのグループの活発な動きも沈静化した後は、最盛期を過ぎた前チャンピオンのスーパー海物語IN JAPAN2 With太鼓の達人がのろのろペースで単発や2~3連荘を出していました。
当初、誇らしげに北斗無双 夢幻闘乱を打っていたおじさんが400オーバーのハマリを経て、ホルコンからケチなプレンゼント(この機種の8連荘は少しも良くない)をもらったのは、それからかなりの時間が経ってからです。
ごみ拾いが終わり、誰もいなくなった餅つき大会の会場の片隅でおじさんは一人で寂しく僅かに残されていたお餅を食べることができたのでした。辛うじて空腹を満たすことくらいはできたでしょうが、腹一杯食べることはできませんでした。
その台は11連荘後に【海物語シリーズ】連続リーチが意味するもの【パチンコ攻略】で解説する悪いパターンが異常なほど頻出していました。
このコラムは海物語ファンを意識して検索効果を考え【海物語シリーズ】と銘打っていますが、題名の終わりに【パチンコ攻略】とも書かれているように、海物語シリーズに限定しない全機種対応のホルコン情報です。
このおじさんは確固たる攻略知識を持たなかったために墓穴を掘ったのです。海殺しXを購入しなくてもこのコラムを読んでさえいれば、素人にありがちな失策を防ぐことができたはずです。
このおじさんに限らず、パチンコファンの大半はデタラメに打ちすぎています。パチンコは暇つぶしにお金を散財するために打つものではありません。貴重な時間を犠牲にしてお金を稼ぐために打つものです。
理想的な甘デジの勝ち方
もしこのおじさんがリヴィエラ門下生であれば、早期段階で危険に察知して、北斗無双 夢幻闘乱を打つのをやめ、別の有望台(特に同グループで休火山状態であったスーパー海物語IN JAPAN2 With太鼓の達人)に移ったことでしょう。
パチンコの攻略は席取り合戦(ホルコンマニアとの戦い)の要素も強いため、スーパー海物語IN JAPAN2 With太鼓の達人を出し尽くした後に花の慶次~雲の彼方に99ver.に移動できたかどうかは微妙なところですが、少なくとも最後は適切な状況判断をして、かつて自分が打っていた北斗無双 夢幻闘乱(多分、その頃にはすでに何人もの人に打たれ、ボロボロのハマリ台になっているものと思われる)に戻り、お涙ちょうだい作戦を仕掛けて、見事にホルコンに憐れんでもらったことでしょう。(くどいようですが、実際には機械に喜怒哀楽はありません)
このように甘デジの攻略とは軽いフットワークで渡り鳥のようにいろいろな台を打ちに行き、一日に複数の台で多連荘、爆発を繰り返すことに意義があるのです。
甘デジでどれだけ勝てるか?
私の経験上、海殺しXを使用して甘デジに挑んだ場合、機種を問わず(海物語シリーズ以外でも)、十分な時間さえあれば負けることはほとんどありません。
さすがに甘デジで+5万円を超える収支になることは滅多にありませんが、ホールに7~8時間いれば、3~4万円のの収益を出すことはざらにあります。
4万円以上稼げる時は最初の500円か千円でいきなり爆発もしくは多連荘して、その後はカード(パーソナルシステム)の利点を生かして(以前のように重たい箱を持ち運ぶことなしに)、次々と台を変えながら持ち玉プレーをしているうちに、多連荘や爆発が何度もが起こり、そのくらいの金額にはなります。
しかし、最初に苦戦して相当な投資を余儀なくされた場合はどんなに頑張っても+3万円が限界でしょうか。甘デジの一日収支で最も多いのは+15,000円から+20,000円の間です。
これは飽くまでも私のケースであり、平均的なリヴィエラ門下生のアベレージまではわかりません。(ホールに恵まれて私よりも遥かに稼ぐ人も増えてきましたが・・・)
とはいえ、前出の星印コラムで解説した攻略技法を開発して甘デジの攻略が容易になったことは紛れもない事実です。それ以前は甘デジで20,000円稼ぐだけでも必死でした。
新攻略技法の開発の他にも甘デジで楽勝しやすくなったことの要因に連荘高継続タイプの甘デジの出現があります。
初春の祈り
年頭に際して祈願致します。
このたびの攻略レッスンを通じて皆様に伝授した攻略知識とテクニックが実を結び、2020年のお年玉になりますように。
リヴィエラ倶楽部
【追記】PAスーパー海物語IN地中海という画期的な甘デジが登場しました。(※詳細は冒頭リンク参照)甘デジ爆裂機に準じる機種でありながら、スペック上、ラッシュに入る期待値が極めて高いところが最大の魅力となっています。この機種の攻略もこのたびの攻略レッスンで学んだことを最大限に生かして下さい。
<甘デジ攻略>
<当倶楽部主席門下生の偉業>
リヴィエラ門下生必読